1人の男子大学生のアルバイトの子が
わたしの人生に影響を与えました。その子は、仕事が楽しくて楽しくて仕方がない様子。調理の技術などをよく練習していました。ヘラの使い方、おたまの使い方
ちょっと上達するたびに
『見て見て!ホラ!凄くない?』
とニコニコしながら言ってくるのです。仕事の優先順位なども疑問があればすぐに質問してきます。
そんな彼は、どんどん上達し
職位も上がって行きました。
同じアルバイトの大学生の中には
そんなことに夢中になっている彼をちょっとバカにしたりする子もいました。
『ヘラの使い方が上達して喜んでるなんて、くだらない』
と。
それは、自分が置いて行かれた悔しさから出た言葉なんでしょうね。
それまでのわたしはというと
勉強もスポーツも、歌や絵も
普通にやって『中の上』もしくは『上の中』あたりは出来てしまっていたので
努力というものをしたことがありませんでした。
(その代わり、何かを極めたこともありません。)
何かを練習している姿を他人に見せることを
ちょっと恥ずかしいと感じてもいました。
でも、この彼の姿を見て
何かに夢中になる姿は
人に勇気や元気を与えるんだなぁ。
そして何より本人に喜びが訪れるんだなぁ
と思いました。
そう思ったその年に
二級建築士の資格を取ろうと決めました。
今までのわたしだったら
勉強していることも言わずに受験したと思います。
でもこの時はみんなに言ったのです。
建築士の資格を取る、と。
(まだ自宅での図面の請負も少~しやりながら
パートをしていました。)
自宅ではなかなか勉強がはかどらないので
近くのファミレスに勉強に行きました。
毎週水曜日は、そこでわたしが勉強をしているのを知っているアルバイトの子たちが
よく会いに来てくれました。
そして応援してくれました。
お店の方とも応援して貰える仲になりましたw
なんの苦痛もなく、ただただ楽しく勉強していました。
二級建築士の合格率というのは毎年25%を下回っています。
そして資格を取るための学校に通う人が多いです。
そんな中、独学で、しかも制限時間の半分の時間で、簡単に合格することが出来ました。
勘違いして欲しくないのは、わたしが優秀ということを言いたいのではありません。
落ちたらどうしよう。
受かるかな?
と不安な中、勉強していたら
なかなか頭に入らなかったと思います。
楽しみながらやれたから簡単に頭に入ったし
不安なく受験できたのだと思います。
わたしは10歳下の男の子から
『楽しむこと』の素晴らしさを学びました。
目標達成や夢を叶えるコツは
公言すること
楽しむこと♪
ですね(*´▽`*)