子どもが救ってくれたこの命①~人生日記5~

わたしは今シングルマザーです。

息子小1、娘が6歳の3月に離婚が成立しました。

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夫には浪費癖がありました。

パチンコに行って、お金が無くなるとお金を借りてまでしていました。

始めのうちは20万円くらいでした。
見つけたときはカードを取り上げ、わたしが毎月返済に行っていました。
やっと返済し終わったと思うと、新たな借金を発見してしまう、、の繰り返しでした。

そして第一子誕生。
親戚や友人など、本当にたくさんの方からお祝いを頂きました。
30万円は超えていたと思います。

1ヶ月の里帰りの後、お祝いを頂いた方々へ内祝いを贈ろうとしました。
そして押し入れにそのまましまって行ったご祝儀袋の束を確認すると
お金が入っていません。
残っていたのは片手にもならないくらいでした。

わたしが里帰りしている間に、夫がパチンコや飲みに行くのに使ってしまったのです。
当時、夫の実家の敷地内のアパートに住んで居ましたから
食事は実家でできたのです。
すべて夫の遊びに使ったのです。

それでも内祝いはお贈りしなければなりません。
貯蓄がどんどん無くなって行きました。

第二子の出産の時。
同じことはしないだろうと、またそのまま押し入れに置いていきました。
夫が変わってくれることを願っていました。

残念なことに、里帰りから戻るとほとんど残っていませんでした。

そしてまた、貯蓄が減りました。

少しでもお金を稼がなければ。。。。

まだ赤ん坊の娘をおんぶし、もうすぐ2歳になる息子をベビーカーに乗せ
1枚2円のポスティングをしました。

数年経って、以前勤めていた建築事務所の所長から、製図の外注をやってくれないかと
お話を頂き、自宅でCADをそろえて建築確認申請図面の外注を受けるようになりました。

当時はバブルが弾けて建築業界もダメージを受けていましたが
幼児と乳児を抱えて自宅で好きにでき、少ない月でも15万は稼げていました。

子どもを保育園に預け、自宅で仕事をし、お迎えに行って
ご飯を食べさせて寝かせ、また仕事をする。

世間は不景気で仕事がない中、わたしには次から次へと仕事が舞い込み
月40万も頂けたのでした。
でも、それは子どもを寝かしつけた後、夜中の2時3時まで仕事をし
また、寝る前の子どもとの大切な触れあいの時間を犠牲にした結果でした。

夫の浪費癖を考えると、稼げるだけ稼ぎたかったのです。

でも、そんな思いで稼いだお金も、夫の借金返済に消えたのでした。

わたしの二人の姉には「なんで離婚しないの?」と聞かれました。

乳児と幼児を抱えて離婚なんて考えたこともなかったし、自信もなかったのです。

そんなことを何度も繰り返しました。

そして、2年以内に借金返済できなければ離婚します。
と、離婚届にサインした状態でわたしました。

夫が家にいない時間はずっと心配で仕方ありませんでした。

今、この瞬間にどこかでまた借金を増やしているのではないか。

精神もおかしくなっていたことに、わたし自身気が付く余裕はありませんでした。

そんな中、姉の友人がパチンコで借金を作り、返済できなくなり
独身のお金持ちの同僚のアパートに夜中に泥棒に入ったのでした。

同僚が寝返りを打ったのを、起きたと思い、見られたと思い、
とっさに延長コードで首を絞めて殺してしまったのです。
その姉の友人とは、わたしも直接何度もあったことがあり
殺人をするような人では無かったので、本当に驚きました。

お金は人を変えてしまう。

夫も変わってしまうのでは。。

なにかしでかしてしまうのでは。。。

テレビで観るような借金取りがそのうちやってくるのでは。。。。

変わって行ったのはわたし自身でした。

それでも、その時はそんなことに全く気が付いていませんでした。

長時間座っているのは、ヘルニアにはとても悪いのです。
腰も痛い、足も痺れる、眠れない、イライラする
耳鳴り、めまい、頭痛、、、、

そしてわたしは離乳食をつくり、幼児食を作り
義理の父の食事、そして大人の食事を作っていました。

この頃は、実家で夫の両親と同居するようになっていました。
義父は心臓が悪く、ペースメーカーを入れていました。

病院から食事指導も受けていました。

ですが義母は仕事に行き、遅くに帰ってきて
市販の揚げ物ばかり買ってくるのでした。

そのうち義父の食事もわたしが作るようになっていたのでした。

そして義父が亡くなりました。

それから、義母も帰りが遅くなりました。

夫の帰宅は夜中0時過ぎ。

1歳にもならない娘と、2歳になったばかりの息子と三人で過ごす時間も
わたしの頭は心配でいっぱいだったのです。

眠れない日が続き
わたしがだんだん壊れていったのでした。

つづく。

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