子どもが救ってくれたこの命②~人生日記6~

とにかく毎日心配で、眠れなくなっていきました。

お金がどんどん消えていく。
そんなイメージしか頭にはありません。

なんとかしなきゃ。

風俗店へ面接に行きました。
働けることになりました。

「では、明日、宣伝用写真の撮影するから来てください。」

そう言われて「はい。」と言って帰ってきました。

翌日、結局行く勇気が無く、、、行けませんでした。

夫には、風俗の面接行ってきたことを伝えましたが
それでもお金を使い続けました。

そんな日々が数年続きました。

気が付いたら3日間で2~3時間しか眠れなくなっていました。

さすがに心配になった友人が、病院まで車で乗せていってくれました。

病院の前で車をおり、入り口に向かうアスファルトの道路が
グニャグニャと波打っているように見えたのをよく覚えています。

それ以外のことは、あまり覚えていません。

とにかく眠れるように薬を出されて終わりです。

でも子どもがまだ小さかったので、薬でぐっすり眠っている間に
なにかあったらどうしよう、、、そんな想いで薬は飲みませんでした。

体の限界を迎えたのか、友人の顔を見て少しホッとしたのか
その夜は少し眠れました。

考えることも次第におかしくなって行きました。

当時夫は仕事で高速道路を使い遠くまでいくことがよくありました。

以前からよく事故を起こしていたこともあり

「高速道路で事故って死なないかな。そしたら保険金が入る。」
と思ったのです。

次の瞬間、わたしは鬼になってしまった。。。

悪魔に乗っ取られてしまった。。。

と自分が怖くなりました。

こんな自分、生きてちゃいけない。

生きてちゃいけない。

いつもイライラしていて、義理の母にも暴言を吐くようになってしまいました。

考えられない。このわたしが目上の人にこんな言葉を言うなんて。。

生きてちゃいけない。。

こんな人間、生きてちゃいけない。

母親失格。

人間失格。。失格。。。失格!!!

こうして毎日毎日死ぬことを考えるようになりました。

子どもも夫も寝静まった頃、家を抜け出し、近くの橋へ向かいました。
その橋の下は線路です。

電車が来たら飛び降りようと思ったのです。

しかし、どうやら終電は行ってしまったようで家へ戻りました。

死のうとする行為は、子どもの前でもするようになりました。

幼かった子どもには、それがどういう行為なのか理解出来ていなかったようです。

しかし、とうとうそんな子どもたちにもはっきりわかるような行動をとってしまったのです。

もうわたしはキチガイになっていました。

その日は夫の出勤時間が遅く、珍しく義母と夫と家族5人が揃っていたのです。

わたしにとっては最悪な状況です。

ちょっとした言葉でカーっとなってしまい
そうなった自分が大嫌いで死にたくなるのです。

もう、その日の会話は覚えていません。

だけど、

「死んでやる!」

と叫んだことは覚えています。

そうして包丁を喉につきつけたのです。

その時6歳の息子が泣き叫んだのです。

ママ!死なないでーーーー!!
その言葉でハッとしたんです。

生きてていいんだ。

鬼になってしまったわたしだけど
悪魔に乗っ取られてしまったわたしだけど
生きてていいんだ。。。。

息子の隣で娘も大泣きしていました。

わたし、生きてていいんだ。。。。。

息子がわたしに生きる許可を与えてくれたのでした。

あぁ、この子たちはわたしに生きてて欲しいんだ。
わたしが生きて笑っていれば、それが一番の喜びなんだ。

そう気が付いたのです。

この日から生きるための生活が始まりました。

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